講師:増田
証券業界を30年渡り歩き、株・投資信託の売買をしてきた増田が考える個別株式投資の話を前編と後編に分けて解説していきます。
(前編)
1:個別株式銘柄のリスク
2:長期保有が基本
3:短期売買は慎重に
(後編)
4:テクニカル分析の落とし穴
5:新規上場株の見方
6:未公開株を買う方法
1:個別株式銘柄のリスク
個別株式の最大のリスクは当たり前ですが投資している企業が倒産することです。投資している企業が倒産すると基本1円も戻ってきません。
基本的なリスク:
①不確実性
→ 不確実性とは株を買ったからといって必ず株価が上がるわけではないということ。
②信用性
→ 信用性とは企業が倒産してしまう、上場廃止になってしまうこと。
③流動性
→ 流動性とは、売りたいときに売れないということ。
これらのリスクの考え方をみていきます。
倒産のリスクを考えてみたとき、上場会社で倒産するのは稀です。現在の上場会社数は東証1部、東証2部、マザーズ、JASDAQスタンダード、JASDAQグロース、TOKYO ORO MARKETの合計で3717社あり、平成時代での上場会社の倒産数は234件です。
今年倒産した老舗アパレル企業レナウンは、2018年9月時点から100円台の株価で横ばいで推移してきました。今年にコロナウイルスの影響で株価が60円近くまで下落し、その後倒産となり株価も暴落しました。倒産しそうな企業の株価は大体100円前後で推移します。また、増田の経験上、倒産リスクのある企業の株価が300円以上あるケースは滅多にありません。元々投資していた上場企業の株価が300円を切ってきたら決算書を確認する必要があります。
ちなみに、