■ 日本の債券について
債券とは国や企業などの発行体が投資家から資金を借り入れる為に発行する有価証券です。この債券には様々な種類があります。国債であれば、個人向け国債、国債、割引国債、社債であれば、劣後債、ハイブリット債、転換社債、偶発転換社債、優先株預託証券など、仕組み債にはノックイン債、EB債(Exchangable Bond)などがあります。
では、この債券市場はどのようになっているかというと、2020年4月の売買代金は1,744兆円で、1日あたり79.2兆円(22日換算)の取引があります。株式市場の1日の売買代金は、2019年の平均で3兆円なので、債券市場がいかに大きな市場であり、また世の中の運用は基本的に債券であることがわかります。つまり、債券が分からないと株価の予想も出来ないということになります。
[日本証券業協会 「公社債店頭売買高」より]
http://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/tentoubaibai/index.html
■ 金利が上がると価格が下がる理由について
金利(=年利)は、新しく債券を発行するときに「その時の金利情勢」を反映して額面に対する金利を決めます。「クーポン」とも呼びます。
債券は発行時に購入し、満期時まで持っていれば、元本を割ることは基本ありません。ただし、発行体が倒産すれば元本が返ってこない可能性はあります。
では、2年債の場合で、金利1%、満期2年、額面100万円、発行時の価格100円で見てみると、半年毎に5,000円がもらえ、満期時には5,000円に加え、元本も戻ってきます。元本100万円と利益2万円ということです。